キミの同担拒否
それからは完全な負の連鎖。


夜寝ないといけないと思うと寝れなくなり、微かに玄関の音が聞こえると全身が震えるようになり、そして両親の叫び声を聞く毎日。



これが毎年夏休みの言わば恒例行事みたいなもんだった。

流石に俺も夏休みが開けると、学校で走りまくってる訳だから、布団のなかで震えながら蹲っているといつのまにか気絶したかのように寝ていて。



この“恒例行事”は中学2年生まで続いた。


俺が中学2年生のとき、両親は離婚したから。

原因は夜中のアレ。




でも、俺の中ではアレは終わってくれなかった。



つい、夏休み、と実感すると、あの時の記憶がフラッシュバックする。



玄関が開く音
皿の割れる音
母さんの泣き叫ぶ声
父さんの怒鳴り声




フラッシュバックすると、もうその日は眠れない。


小学三年生以降、夏休みにゆっくり眠れたことはない。

高校生になった今でも、布団のなかで震えながら蹲っている。


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