クールな幼なじみが本気になったら
あれは、去年の秋のオープンスクールの日。


わたしは校内で案内の手伝いをしていたとき、この瓶底メガネの少年と話したことがあった。

方向音痴ですぐに迷うからと相談されたから、しばらくの間、学校の中を案内してあげた。


…それがまさか、ユウヤくんだったなんて。



「そのとき、花岡先輩に優しくしてもらって、絶対この中学に入るんだって思いました。それで告白しようって、ずっと思ってました」


わたしは、ユウヤくんと話したことなんてないと思っていたけど…。


…あのとき、すでに出会っていたなんて。



「告白してみたものの、花岡先輩にフラれることは、なんとなく予想はついていました」

「…ユウヤくん」


それでも、告白してくれたんだ。

本当に、『こんなわたしに告白してくれて、ありがとう』としか言えな――。
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