紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】

突然飛んできた謎の指示に、私はいろんな意味で慌てふためきながらまだ目の前にいる比呂さんを見やる。

すると驚いたような顔をした彼とばっちり視線が絡み合ってしまった。


「………あ…のっ、もうめっちゃガン見されてます……けど……」

『……遅かったか。灯ちゃんのその顔は破壊力抜群だから、無闇に見せて欲しくなかったんだけど……って、今のは僕が悪かった、な』


和泉さんが困ったように呟く。


……和泉さんには、今私がゆでだこみたいな顔をしているのがバレているんだろうか。

そして、このゆでだこみたいな顔があの比呂さんをも絶句させてさしまうほどに見苦しいから、人前であまり晒すなということだろうか……⁉︎


「きっ、気をつけます……!」

『(絶対正しく伝わってる気がしないけど……)……うん。じゃあ灯ちゃん、お酒はほどほどにして、帰りはちゃんとタクシーで帰るんだよ?』

「はいっ!って、電車で大丈夫ですよ?」

『ダメ。ちゃんとタクシーで帰って。で、帰ったら一応メールして、心配だから』

「……分かりました」
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