紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
昔から自分の地味さは自覚していたし、だから誰に地味と言われても、今更特にどうってことはなかったけれど。
和泉さんに出会って、お試しのお付き合いが始まって、自分の気持ちを自覚して。
彩也子さんを前にしたら、自分の地味さ加減に途端に引け目を感じるようになってしまった。
一体和泉さんは、こんな"地味な"私のどこが良かったんだろうって…………。
「ーーだから、AKPだったんです」
「……え?」
何も言えずにいれば、珠理ちゃんがそのままポツリと言葉を紡いだ。
「イケオジはそのままの灯さんを好きになったはずなのに、それでも灯さんが自信を持てないのはきっと見た目が影響してる。それが分かってたから、このプロジェクトやろうって思いました。見た目を変えることで、少しでも灯さんが自信を持てるならって」
「……まぁ私も散々地味って言っちゃってましたし、その贖罪も、兼ねてますケド…………」
そう付け加えると、途端にへにゃ、と眉を下げ情けない表情になる。
………珠理ちゃん………。
今までは、誘われてたまに一緒にランチに行くだけの関係だった珠理ちゃん。
職場の人間関係も上辺だけで十分と、私はいつものバリアーを張ってずっとただの先輩と後輩の距離を保っていた。
でもそんな私の塩対応にも全然めげない珠理ちゃんは、ガンガン私のパーソナルスペースに飛び込んで来て。
和泉さんとのあれこれがあってからは、より一層距離が近くなって。
いつの間にか、私の中で珠理ちゃんに対するバリアーは解除されていた。
和泉さんに出会って、お試しのお付き合いが始まって、自分の気持ちを自覚して。
彩也子さんを前にしたら、自分の地味さ加減に途端に引け目を感じるようになってしまった。
一体和泉さんは、こんな"地味な"私のどこが良かったんだろうって…………。
「ーーだから、AKPだったんです」
「……え?」
何も言えずにいれば、珠理ちゃんがそのままポツリと言葉を紡いだ。
「イケオジはそのままの灯さんを好きになったはずなのに、それでも灯さんが自信を持てないのはきっと見た目が影響してる。それが分かってたから、このプロジェクトやろうって思いました。見た目を変えることで、少しでも灯さんが自信を持てるならって」
「……まぁ私も散々地味って言っちゃってましたし、その贖罪も、兼ねてますケド…………」
そう付け加えると、途端にへにゃ、と眉を下げ情けない表情になる。
………珠理ちゃん………。
今までは、誘われてたまに一緒にランチに行くだけの関係だった珠理ちゃん。
職場の人間関係も上辺だけで十分と、私はいつものバリアーを張ってずっとただの先輩と後輩の距離を保っていた。
でもそんな私の塩対応にも全然めげない珠理ちゃんは、ガンガン私のパーソナルスペースに飛び込んで来て。
和泉さんとのあれこれがあってからは、より一層距離が近くなって。
いつの間にか、私の中で珠理ちゃんに対するバリアーは解除されていた。