紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
何かこの前も思ったけど、そういうセリフもさりげない名前呼びも胡散臭く感じないのは、この人の持つ雰囲気がそういうのにバッチリハマっているからだろうか。
本当もういろいろ完璧過ぎる……と思いながらお邪魔します、と彼の前に座ると、
「この前と逆だね」
そう言って彼は面白そうに肩を揺らした。
「はは、ですね」
「僕はね、今日は唐揚げ定食にしたんだ。この前あかりちゃんにお裾分けしてもらったのがすごく美味しかったから」
「気に入って頂けて良かったです。あっ、今日はこの前のお礼に私にご馳走させて下さい」
「あかりちゃん、お礼にお礼は必要ないよ」
やんわりと穏やかな微笑みで断られる。
……あー、その微笑みは多分絶対受け付けてくれないやつですね。
そういうのは何となく分かってしまう。
だけど奢られっぱなしは何だか気持ちが悪い。
「でも、」
「……じゃあ、一つお願いしてもいいかな?」
受け入れてもらえないだろうなと分かっていながらも食い下がった私に、イケオジが被せて来た。
「おお、はい、もちろんです」
借りがなくなるのなら何でもいい。私は心持ち前に身を乗り出して彼の顔を見つめた。
本当もういろいろ完璧過ぎる……と思いながらお邪魔します、と彼の前に座ると、
「この前と逆だね」
そう言って彼は面白そうに肩を揺らした。
「はは、ですね」
「僕はね、今日は唐揚げ定食にしたんだ。この前あかりちゃんにお裾分けしてもらったのがすごく美味しかったから」
「気に入って頂けて良かったです。あっ、今日はこの前のお礼に私にご馳走させて下さい」
「あかりちゃん、お礼にお礼は必要ないよ」
やんわりと穏やかな微笑みで断られる。
……あー、その微笑みは多分絶対受け付けてくれないやつですね。
そういうのは何となく分かってしまう。
だけど奢られっぱなしは何だか気持ちが悪い。
「でも、」
「……じゃあ、一つお願いしてもいいかな?」
受け入れてもらえないだろうなと分かっていながらも食い下がった私に、イケオジが被せて来た。
「おお、はい、もちろんです」
借りがなくなるのなら何でもいい。私は心持ち前に身を乗り出して彼の顔を見つめた。