消えないで…僕の初恋



真っ赤になってるであろう顔を
普段フェイスに近づけたくて

手をうちわ代わりにパタパタして
顔の熱を必死に下げていたのに


コンコン


ドアを叩く音がして


「入ります」


ドア越しに聞こえた声が
大好きな人の声だったから



ええ? 

ええぇぇぇ?


まさかの展開に、脳が大パニック。



顔を冷やした努力もむなしく


ギュギュ
ギュギュギュイーン!


顔の熱が
さらに爆上がりしちゃった。




ドアがゆっくりと開く。


そこに立っていたのは
間違いなく渚くんで


「僕も入っていいよね?」


彼の顔が、なぜか真っ赤で


「あ……うん」


ドキドキとオロオロで
アタフタを隠しきれない私。



渚くんは資料室に入ると
丁寧にドアを閉めた。


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