消えないで…僕の初恋


渚くんの真意が知りたくて
彼をみつめてみた。


でも
この状況に迷惑しているのが
丸わかり。



うつむいたままだし。


瞳を隠すように
サラサラの前髪を
目のあたりに集めだしている。




渚くんはファンクラブがあるほど
高校でも大人気な男の子。

告白されるのもお断りするのも
慣れていると思ってた。


でも、きっと違うんだ。


失恋した私の心のダメージを
和らげるため

今必死に、お断りフレーズを
考えてくれているんだ。




そんな渚くんの苦しそうな姿を見たら
言えないよ。


大好きだけど

渚くんの特別になりたいって
思ってるけど

そんなこと、絶対に言えない。



桜が咲き誇る
高校の入学式の日


靴箱であなたと出会って
大好きになってしまいました
なんて。



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