もしも半分生きた人生をやり直すことができたら。
「ええ!!!!???!!」
多分、久しぶりにこんな大きな声が出たと思う。
運転中の優作は、口を押えながら放心状態のわたしにとどめの矢を刺した。

「・・・あと、認知している子どもがいます」

「ええー、えええええー・・・・」

それは衝撃的な告白だった。
車内のスピーカーから心地よく、洋楽の音楽だけが流れ続ける。
わたしの目の下がぴくぴくと痙攣し始める。


ええええ・・・。
そんなにも重要なことをなぜ今まで黙ってた?

・・・とは思ったが、優作の話では、優作が21歳の時の話で、わたしたちがまだ出会う前に付き合っていた人と授かり婚をした。
その元奥さんとは結婚後、上手くやっていくことができず離婚。
子ども含め会えていないこと、養育費のみ毎月支払っていると伝えられる。
隠していたことは確かに傷ついたし、ショックを受けたけど、出会う前のことであったこともあり、「いいよ。隠してたことは許す」とわたしは受け入れることにした。
< 16 / 46 >

この作品をシェア

pagetop