iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
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リオはテオの膝の上から離れない。

いいよね。あんたは。
テオの膝の上とか…独り占めしてさ。

テオからチューとかされてるしさ。
何よ何よ。

すっぴんのテオ。
今日はピアスもカラコンも何もつけてないし、ライブが終わって髪を黒に戻したみたいで、とてもナチュラルなテオくんがわたしのマンションのリビングにいる。

テオは日本語を流暢に操るようになっていたし、わたしも韓国語をマスターした。
テオのグループのメンバーに日本人のジュリって男子がいるのだが、彼とは仲が良く、かなりの日本語特訓をしてもらったらしい。
ちなみにジュリはわたしもよく知っていたりもする。

わたしの韓国語の方は独学。
小さい頃から勉強は全然苦じゃなくて普通にクラス1位の成績を修めてたわたしにとっては韓国語も特に問題はなかった。

「ねぇ?莉奈。ご両親とはうまくいってる?」

テオが顔を上げてその綺麗な真っ黒の瞳をこちらに向ける。

「うん。まぁ順調かな?」

わたしの実母は小さい頃に亡くなっていて、その後父がすぐに後妻を迎えたこともあって、わたしは小さい頃から母方の祖母に育てられた。
その後祖母が亡くなり父に引き取られたけど、継母とその息子である弟になかなか馴染むことができなくて、高校の頃はよく家を飛び出していた。

そんな時出会ったのがテオで、リオのことで話すうちにテオも小さい頃祖父母に育てられていたことがわかって…お互い両親の愛に飢えて育ったわたしたちは奥のところでおなじ寂しさを抱えていたのだと…そんなテオからの慰めの言葉は身に染みて…何度も…救われたし、おかげで両親や弟ともわだかまりが取れはじめるきっかけになった。
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