絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
 何かにかこつけて美澄はそう言う。契約結婚のことを未だに持ち出すのだ。しかし、あの一件があったからこそ、今の俺たちが在るといっても過言ではない。
「で? 今はどうなんだ」
「後悔していませんよ。愛してますもん」
 ぴったりと額を押し付けてきた彼女の髪を撫でながら、込み上がってくる想いをあたためていた。
「それだけか」
「それだけって……」
「俺はそれ以上に、愛してる」
「もう、透夜さんの方こそ、張り合ってくるじゃないですか
 なんとでも言うがいい。ずっとこれからも俺は君に飽きられるくらい『溺愛』するだろうさ。時間と場所が許す限り……せいぜい覚悟しておいてくれ。
「一生、大事にする」
 君に、心からの『愛』を捧げよう。
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