絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
「うん! おしょと、しゅる!」
美澄は柊と指切りをする。
「あとで自宅に一旦戻って着替えてきてもいいですか? その間、なんとか仲良くしていてもらえれば」
「ああ。だが、なるべく早く戻ってきてくれ」
心なしか焦っているようにも見える透夜に少し笑って、美澄は柊のお着替えを手伝ったあと、キッチンに立った。
しかし、冷蔵庫の中身を確認し、愕然とする。
「どうしよう。朝ごはんになるものも、卵くらいしかないですね。柊くんアレルギーとかありませんか? プレーンオムレツ大丈夫かな」
「アレルギーは問題ない。しかし食材は失念していた。これから俺が買い物に行ってくる。欲しいものがあれば言ってくれ。ついでに、おまえの着るものも適当に見繕ってくる」
「え? でも、それなら私が買い物に行ったほうが……」
「いいんだ。おまえは柊を見ていてくれ。その方が効率もいい。服も、日雇い家政婦の支給品とでも思えばいい」
透夜は言うが早いかスマホを差し出し、連絡先の交換を要求してきた。
「は、はぁ」
美澄は呆気にとられつつ素直に応じるしかなくなる。スマホ同士を近づけて、アドレスに無事登録完了。美澄は小さくため息をつく。深く関わるまいと思ったのに、どんどん浸食されていく気がする。
柊に拒絶されている様子を見れば、彼が困っているのはわかったが、しかしそんなに柊と一緒にいたくないということだろうか。子どもに好かれないというより子どもの存在自体どうしていいかわからないとか? 何か仕事上でトラウマでもあるのだろうか。
透夜は車のキーを手に取り、引き止める間もなく、あっという間に出かけて行ってしまった。
「柊くん、透夜おじさん、そんなに悪い人じゃないかもよ」
思わず柊に問いかけたが、柊はこてりと首をかしげるだけだった。きっと、子どものことだから昨日駄々こねたことも忘れているに違いない。なんとか仲良くなるきっかけがあればいいのにな、と美澄は思う。
それから――美澄はさっそく透夜へメッセージを送った。その間に、掃除や洗濯を済ませ、柊と絵本を読んだり玩具で遊んだり、しばし平和な時間を過ごす。
「ただいま」と帰ってきた透夜を見て、なんだか不思議な気分になりつつ、美澄はさっそくキッチンに立った。
「お買い物、ありがとうございました」
「これだけあれば充分だろ。服の方はクローゼットにかけておく。あとで見てくれ」
美澄は柊と指切りをする。
「あとで自宅に一旦戻って着替えてきてもいいですか? その間、なんとか仲良くしていてもらえれば」
「ああ。だが、なるべく早く戻ってきてくれ」
心なしか焦っているようにも見える透夜に少し笑って、美澄は柊のお着替えを手伝ったあと、キッチンに立った。
しかし、冷蔵庫の中身を確認し、愕然とする。
「どうしよう。朝ごはんになるものも、卵くらいしかないですね。柊くんアレルギーとかありませんか? プレーンオムレツ大丈夫かな」
「アレルギーは問題ない。しかし食材は失念していた。これから俺が買い物に行ってくる。欲しいものがあれば言ってくれ。ついでに、おまえの着るものも適当に見繕ってくる」
「え? でも、それなら私が買い物に行ったほうが……」
「いいんだ。おまえは柊を見ていてくれ。その方が効率もいい。服も、日雇い家政婦の支給品とでも思えばいい」
透夜は言うが早いかスマホを差し出し、連絡先の交換を要求してきた。
「は、はぁ」
美澄は呆気にとられつつ素直に応じるしかなくなる。スマホ同士を近づけて、アドレスに無事登録完了。美澄は小さくため息をつく。深く関わるまいと思ったのに、どんどん浸食されていく気がする。
柊に拒絶されている様子を見れば、彼が困っているのはわかったが、しかしそんなに柊と一緒にいたくないということだろうか。子どもに好かれないというより子どもの存在自体どうしていいかわからないとか? 何か仕事上でトラウマでもあるのだろうか。
透夜は車のキーを手に取り、引き止める間もなく、あっという間に出かけて行ってしまった。
「柊くん、透夜おじさん、そんなに悪い人じゃないかもよ」
思わず柊に問いかけたが、柊はこてりと首をかしげるだけだった。きっと、子どものことだから昨日駄々こねたことも忘れているに違いない。なんとか仲良くなるきっかけがあればいいのにな、と美澄は思う。
それから――美澄はさっそく透夜へメッセージを送った。その間に、掃除や洗濯を済ませ、柊と絵本を読んだり玩具で遊んだり、しばし平和な時間を過ごす。
「ただいま」と帰ってきた透夜を見て、なんだか不思議な気分になりつつ、美澄はさっそくキッチンに立った。
「お買い物、ありがとうございました」
「これだけあれば充分だろ。服の方はクローゼットにかけておく。あとで見てくれ」