絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
透夜が抱えていた荷物には、かなり大きな袋がいくつもあり、美澄は中を覗き込んだ。
頼んだものを余分に買ったのか、それ以外にも色々入っていた。
「って、こんなに?」
たまねぎやじゃがいもだけで一体いくつあるのか。同じ野菜がどんどん顔を出す。
「銘柄も色々あるだろう。自炊をほとんどしないからわからない。適当に選んだ」
「なるほど。そういうことでしたか。いい機会ですから、お休みの日に料理してみたらどうですか? 日持ちするものを幾つか作っておけばチンするだけで楽ですよ。腕は器用なんでしょうし……」
美澄の言葉に、透夜は戸惑いの表情を見せた。
「人間相手と食材相手では勝手が違うだろ」
まさにメスを握る外科医らしい物言いに、美澄は苦笑した。
「それはそうですけど。外科医はとくに体力勝負だって聞いたことありますよ。医者の不養生にならないよう栄養とらないと。普段は何を食べてるんですか」
「時間との勝負だからな。病院ではパンやカップラーメン、弁当だな。食堂もあるが、余り俺は利用しない。休日は適当にどこかで済ませることが多いな。あとは、付き合いがあったり、な」
「それこそ、家政婦さんとか頼んだらいいのに」
「他人を家に上げるのは好きじゃないんだ」
「はぁ。私を強引に連れてきておいてよくいいますね」
「おまえは別だ」
と言ってから、透夜は即座に釘をさしてきた。
「ああ、特別っていう意味ではないから、くれぐれも勘違いするなよ」
こういうところが憎たらしい。しかしだんだんと彼がどんな人かわかってきた。
「いちいち一言多いですね」
「おまえもよく喋る」
「私はちゃんと手も動かしてますから!」
何が面白かったのか、むきになっている美澄で遊んでいるのかもしれない。
彼女が膨れてしかめっ面を浮べていると、なぜか透夜はふっと笑った。
あ、笑うとちょっとだけ可愛いところもあるんだな、と美澄はひとつ彼の意外な一面を発見した。
「お弁当作っている間は、しゅうくんのことお願いしますね」
「まあ、短時間なら、善処する」
透夜は言って肩を竦めた。
(それだけ子どもが苦手だと、結婚しても子どもは要らない派? それって私にとってはどうなんだろう? いやいや、お見合いは終了したわけだし……)
とりあえず疑問は横に置いておく。
頼んだものを余分に買ったのか、それ以外にも色々入っていた。
「って、こんなに?」
たまねぎやじゃがいもだけで一体いくつあるのか。同じ野菜がどんどん顔を出す。
「銘柄も色々あるだろう。自炊をほとんどしないからわからない。適当に選んだ」
「なるほど。そういうことでしたか。いい機会ですから、お休みの日に料理してみたらどうですか? 日持ちするものを幾つか作っておけばチンするだけで楽ですよ。腕は器用なんでしょうし……」
美澄の言葉に、透夜は戸惑いの表情を見せた。
「人間相手と食材相手では勝手が違うだろ」
まさにメスを握る外科医らしい物言いに、美澄は苦笑した。
「それはそうですけど。外科医はとくに体力勝負だって聞いたことありますよ。医者の不養生にならないよう栄養とらないと。普段は何を食べてるんですか」
「時間との勝負だからな。病院ではパンやカップラーメン、弁当だな。食堂もあるが、余り俺は利用しない。休日は適当にどこかで済ませることが多いな。あとは、付き合いがあったり、な」
「それこそ、家政婦さんとか頼んだらいいのに」
「他人を家に上げるのは好きじゃないんだ」
「はぁ。私を強引に連れてきておいてよくいいますね」
「おまえは別だ」
と言ってから、透夜は即座に釘をさしてきた。
「ああ、特別っていう意味ではないから、くれぐれも勘違いするなよ」
こういうところが憎たらしい。しかしだんだんと彼がどんな人かわかってきた。
「いちいち一言多いですね」
「おまえもよく喋る」
「私はちゃんと手も動かしてますから!」
何が面白かったのか、むきになっている美澄で遊んでいるのかもしれない。
彼女が膨れてしかめっ面を浮べていると、なぜか透夜はふっと笑った。
あ、笑うとちょっとだけ可愛いところもあるんだな、と美澄はひとつ彼の意外な一面を発見した。
「お弁当作っている間は、しゅうくんのことお願いしますね」
「まあ、短時間なら、善処する」
透夜は言って肩を竦めた。
(それだけ子どもが苦手だと、結婚しても子どもは要らない派? それって私にとってはどうなんだろう? いやいや、お見合いは終了したわけだし……)
とりあえず疑問は横に置いておく。