絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
そんな彼女をよそに、彼は淡々と話を進めようとする。
「最初は、契約結婚という形で構わない」
「契約、結婚!?」
晴天の霹靂、第二弾。
美澄は驚いて透夜を見つめ返す。
嘘だといってほしい。そんな想いで目をぱちぱちと瞬かせる。
しかし彼はいつものポーカーフェイスを崩さない。澄んだ漆黒の瞳に捉えられ、心臓をぎゅっと捕まれそうになる。
だが、美澄は違和感に気付き、ハッとした。
「あの、お見合いからの流れなら、そこは普通に結婚でよくないですか? 契約結婚とは?」
美澄が尋ねると、透夜はため息をついて、彼女に問うた。
「付き合えといったら、おまえはどうこたえる?」
「否です」
「結婚しろといったら?」
「無理です」
「そうだろう。だから、仕方なく逃げ道を作ることにした。俺のことを知ってから断っても遅くない。ルールを決めて、とりあえず一緒に暮らすことからはじめてみればいい」
なんでもないことのように透夜は言うけれど、美澄の理解が追いつかない。
「ま、待ってください。最初も何も。大前提として、どうして私なんですか」
「おまえのことを気に入ったからだ」
透夜はきっぱりと断言する。
美澄は面食らった。思いがけない言葉だったからだ。
さらっと告白されたけれど、彼の表情は変わらないし、デレもしない。素直に喜んでいいものとは思えない。だから、どうしたら急に考えが変わるのか、俄かに信じがたかった。
「……き、気にいったって、子どもが興味を示したおもちゃみたいに軽々しく言わないでください。まさか、さっきの本気にしたんですか? 私のこと惜しくなった~とか言ったから」
美澄はまくしたてながら自分の顔が赤くなっていくのを感じていた。もしこれがからかわれていただけだったら、本気にした自分が恥ずかしくなるだけだ。
「今、顔がにやけたな。おまえは動揺すると早口になるようだ。わかりやすくていい」
「か、からかってるんですか?」
「いや、そういうところも悪くはない。反応が面白いから、これからも一緒にいて退屈はしなさそうだ」
透夜はさらに話をまとめようとする。彼は本気で言っているのだろうか。
動揺しているのは認める。というか動揺しない方がおかしい。結婚しろとか契約結婚だとか意味がわからない。
「最初は、契約結婚という形で構わない」
「契約、結婚!?」
晴天の霹靂、第二弾。
美澄は驚いて透夜を見つめ返す。
嘘だといってほしい。そんな想いで目をぱちぱちと瞬かせる。
しかし彼はいつものポーカーフェイスを崩さない。澄んだ漆黒の瞳に捉えられ、心臓をぎゅっと捕まれそうになる。
だが、美澄は違和感に気付き、ハッとした。
「あの、お見合いからの流れなら、そこは普通に結婚でよくないですか? 契約結婚とは?」
美澄が尋ねると、透夜はため息をついて、彼女に問うた。
「付き合えといったら、おまえはどうこたえる?」
「否です」
「結婚しろといったら?」
「無理です」
「そうだろう。だから、仕方なく逃げ道を作ることにした。俺のことを知ってから断っても遅くない。ルールを決めて、とりあえず一緒に暮らすことからはじめてみればいい」
なんでもないことのように透夜は言うけれど、美澄の理解が追いつかない。
「ま、待ってください。最初も何も。大前提として、どうして私なんですか」
「おまえのことを気に入ったからだ」
透夜はきっぱりと断言する。
美澄は面食らった。思いがけない言葉だったからだ。
さらっと告白されたけれど、彼の表情は変わらないし、デレもしない。素直に喜んでいいものとは思えない。だから、どうしたら急に考えが変わるのか、俄かに信じがたかった。
「……き、気にいったって、子どもが興味を示したおもちゃみたいに軽々しく言わないでください。まさか、さっきの本気にしたんですか? 私のこと惜しくなった~とか言ったから」
美澄はまくしたてながら自分の顔が赤くなっていくのを感じていた。もしこれがからかわれていただけだったら、本気にした自分が恥ずかしくなるだけだ。
「今、顔がにやけたな。おまえは動揺すると早口になるようだ。わかりやすくていい」
「か、からかってるんですか?」
「いや、そういうところも悪くはない。反応が面白いから、これからも一緒にいて退屈はしなさそうだ」
透夜はさらに話をまとめようとする。彼は本気で言っているのだろうか。
動揺しているのは認める。というか動揺しない方がおかしい。結婚しろとか契約結婚だとか意味がわからない。