絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
「あ、一つは動物園じゃなくて水族館のすぐそばにある臨時のふれあいイベントです。動物園とか水族館って、デートの定番じゃないですか? 日々の癒しになりますよ」
「まぁ、どっちかというと子どもの遠足コースだな」
彼はあらかじめ色っぽいデートを予想でもしていたのか、大人ぶった透夜の発言に、美澄は少しだけむくれてみる。
ペットは飼ったらだめと言われたので、こういうところで触れ合いたいという希望が彼女にはあった。それに加え、契約結婚の話をしたときに家庭に癒しを求めると言っていたので、透夜が癒されてくれることも一応目的に入っているのに、彼には伝わらないらしい。
「私が行きたいところに連れていくって透夜さん言いましたよね?」
透夜は「はいはい、わかってるよ」
と、美澄の頭をぽんぽんする。
子どもは苦手のくせに子ども扱いはするらしい。
全然わかってないでしょう、という文句は次の行動に封殺される。
さりげなく手を繋がれ、美澄はどきりとした。
「あの、手……」
「デートなんだから、これくらいいいだろ」
美澄はあまり免疫のない人間なので、いきなり積極的に来られると、どうしても羞恥心が先に出てしまうのだ。それに、自分よりも大きな手だとかあったかい体温だとか、どうしたって意識してしまう。
(デート……だもんね)
透夜にとっては意識してもらいたいのかもしれない。控えめに握り返すと、透夜がこちらを見て、ふっと笑った。
「な、何」
「おまえのそういうところ可愛い。文句言いつつ、ちゃんと素直なところ」
そう言い、わざわざ指を絡めてくる。指先が照れて落ち着かない。
「これから電車に乗るのに、あんまり煽らないでください。顔が真っ赤になったらどうするんですか」
美澄はあちこち熱を感じながら、照れ隠しで反発する。
「どうって、もっと真っ赤になるようなことを隠れてしようか」
透夜は意地悪な目をして言った。彼はからかって楽しんでいるようだ。
「もう、ひどい」
言い合いながら、最寄りの駅から電車に乗った。
電車に乗っている間も、透夜は手を離さなかった。ひとつ空いた席に座らせてくれたり、妊婦さんにすぐに気付いて席を譲ってあげたり、混在してくると美澄が他の人と触れ合わないように壁になってくれたり……おかげで、密着して無駄にドキドキした。
「まぁ、どっちかというと子どもの遠足コースだな」
彼はあらかじめ色っぽいデートを予想でもしていたのか、大人ぶった透夜の発言に、美澄は少しだけむくれてみる。
ペットは飼ったらだめと言われたので、こういうところで触れ合いたいという希望が彼女にはあった。それに加え、契約結婚の話をしたときに家庭に癒しを求めると言っていたので、透夜が癒されてくれることも一応目的に入っているのに、彼には伝わらないらしい。
「私が行きたいところに連れていくって透夜さん言いましたよね?」
透夜は「はいはい、わかってるよ」
と、美澄の頭をぽんぽんする。
子どもは苦手のくせに子ども扱いはするらしい。
全然わかってないでしょう、という文句は次の行動に封殺される。
さりげなく手を繋がれ、美澄はどきりとした。
「あの、手……」
「デートなんだから、これくらいいいだろ」
美澄はあまり免疫のない人間なので、いきなり積極的に来られると、どうしても羞恥心が先に出てしまうのだ。それに、自分よりも大きな手だとかあったかい体温だとか、どうしたって意識してしまう。
(デート……だもんね)
透夜にとっては意識してもらいたいのかもしれない。控えめに握り返すと、透夜がこちらを見て、ふっと笑った。
「な、何」
「おまえのそういうところ可愛い。文句言いつつ、ちゃんと素直なところ」
そう言い、わざわざ指を絡めてくる。指先が照れて落ち着かない。
「これから電車に乗るのに、あんまり煽らないでください。顔が真っ赤になったらどうするんですか」
美澄はあちこち熱を感じながら、照れ隠しで反発する。
「どうって、もっと真っ赤になるようなことを隠れてしようか」
透夜は意地悪な目をして言った。彼はからかって楽しんでいるようだ。
「もう、ひどい」
言い合いながら、最寄りの駅から電車に乗った。
電車に乗っている間も、透夜は手を離さなかった。ひとつ空いた席に座らせてくれたり、妊婦さんにすぐに気付いて席を譲ってあげたり、混在してくると美澄が他の人と触れ合わないように壁になってくれたり……おかげで、密着して無駄にドキドキした。