絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
最初はデートだからいいところを見せたくてしているのかとも思ったけれど、彼の場合は自然にそうしている。お医者様の職業病の一つといった方が正しいかもしれない。
そうでなくても、エスコートしてくれるのは気持ちがよかった。
(デート慣れしてる……というか。お付き合いした人くらいいるよね)
妙な感情がわきそうだったので、とりあえずその疑念はわきにおいておくことにする。
まずは動物ふれあいイベントに行き、うさぎが集まっているコーナーに参加する。黒や茶色やまだら模様、垂れ耳やピンとした耳など、いろいろなうさぎがいて興味深い。その中でも垂れ耳のふわふわした茶色いうさぎに目が留まった。
「この子かわいいですね。そういえば、柊くんがもってたうさぎのぬいちゃんに似てません? ふわふわもこもこ」
美澄が表情を綻ばせ、透夜の方を振り向くと、彼はうさぎの方を見ずに微笑む。
「こっちですよ。写真とってください」
「俺は、うさぎより嫁さんをぞんぶんに眺めていたいんだが」
「なっ」
聞こえるような普通の声で言うので、周りの人が共感性羞恥にかかったらしい。若いカップルが照れくさそうにしたり子連れのお母さんたちが微笑んでいたりする。
無論、美澄が一番恥ずかしい。一刻も早くこの場から逃げ出したい気持ちを耐え抜き、うさぎよりも大きい体を縮ませて人の視線から守るしかなかった。
「……そ、そういうことは軽々しく言わないでくださいよ」
美澄がうさぎを抱っこして照れている隙に、スマホのシャッター音が響いた。
「さっきよりも真っ赤な顔が撮れたな」
楽しげに透夜が言い、スマホの画面を見せつけてくる。うさぎを抱っこした美澄はばっちり撮影されていたが、彼が言うように泥酔でもしたかのように顔が真っ赤だった。
美澄はたまらなくなり、うさぎを解放したあと、透夜の腕を引っ張った。
「もー、すかしてないで、こっちで参加してください。次はドッグランに行きましょ」
「ドッグランって犬と一緒に走るだけか?」
透夜はまた熱量のないことを聞いてくる。
「かわいいじゃないですか。飼い主になった気分になれますよ」
「まあ、体験するっていうのは何事も必要だからな」
そうでなくても、エスコートしてくれるのは気持ちがよかった。
(デート慣れしてる……というか。お付き合いした人くらいいるよね)
妙な感情がわきそうだったので、とりあえずその疑念はわきにおいておくことにする。
まずは動物ふれあいイベントに行き、うさぎが集まっているコーナーに参加する。黒や茶色やまだら模様、垂れ耳やピンとした耳など、いろいろなうさぎがいて興味深い。その中でも垂れ耳のふわふわした茶色いうさぎに目が留まった。
「この子かわいいですね。そういえば、柊くんがもってたうさぎのぬいちゃんに似てません? ふわふわもこもこ」
美澄が表情を綻ばせ、透夜の方を振り向くと、彼はうさぎの方を見ずに微笑む。
「こっちですよ。写真とってください」
「俺は、うさぎより嫁さんをぞんぶんに眺めていたいんだが」
「なっ」
聞こえるような普通の声で言うので、周りの人が共感性羞恥にかかったらしい。若いカップルが照れくさそうにしたり子連れのお母さんたちが微笑んでいたりする。
無論、美澄が一番恥ずかしい。一刻も早くこの場から逃げ出したい気持ちを耐え抜き、うさぎよりも大きい体を縮ませて人の視線から守るしかなかった。
「……そ、そういうことは軽々しく言わないでくださいよ」
美澄がうさぎを抱っこして照れている隙に、スマホのシャッター音が響いた。
「さっきよりも真っ赤な顔が撮れたな」
楽しげに透夜が言い、スマホの画面を見せつけてくる。うさぎを抱っこした美澄はばっちり撮影されていたが、彼が言うように泥酔でもしたかのように顔が真っ赤だった。
美澄はたまらなくなり、うさぎを解放したあと、透夜の腕を引っ張った。
「もー、すかしてないで、こっちで参加してください。次はドッグランに行きましょ」
「ドッグランって犬と一緒に走るだけか?」
透夜はまた熱量のないことを聞いてくる。
「かわいいじゃないですか。飼い主になった気分になれますよ」
「まあ、体験するっていうのは何事も必要だからな」