絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
大真面目に透夜は言う。しかしなんか含みがあるようにも感じる。きっと彼のことだから、恋愛経験が乏しい美澄を揶揄しているのかもしれない。いちいち反応するのを面白がるから、美澄はあえてしらんふりをした。
「透夜さんは、どの子と一緒に走ってみたいですか?」
パネルに並んだ犬種と名前を眺めながら、美澄は透夜の袖を引っ張った。
「どうせなら大きいやつにするか」
透夜はそう言い、黒いラブラドールを選んだ。
「私はミニチュアダックスがいいな」
元気良さそうにはしゃいでいる茶色い毛のミニチュアダックスを眺め、美澄は指をさす。
「おまえに似てる気がするな」
「ええ、そうですか?」
まんざらでもない様子の美澄に、透夜は笑っている。そのことに美澄は気づいた。
「さわがしいっていうんですね。わかってますよ。言っておきますけど、こういうところきたらはしゃいだもの勝ちですからね?」
「はいはい。行くぞ」
順番が回ってきて受付係に二人は案内される。
「カップルコースでよろしいですか?」
「あ、そういうのあるんですね」
「はい。お二人で一緒にお散歩するコースです。もしお一人ずつがよろしければ、シングルコースもありますよ。障害物が多いので、ワンちゃんとより遊びを体験する感じです」
「どうしますか? どっちも捨てがたいですね」
「カップルコースで構わない」
透夜の即答に、美澄は笑った。
「透夜さんってあんまり迷うことありませんね?」
「おまえと一緒にデートする時間がなくなるのは惜しいからな」
また平然とそんなことを言うので、美澄は思わず透夜の背中をばしばしと叩いて抗議する。
「本当のことを言っただけだぞ」
と、彼は涼しい顔で言う。
からかっているのか、本心なのか、使い分けをしているところがまたにくらしい。負けてたまるものか、と美澄の中でまた謎の対抗心が燃え盛る。
「じゃあ、さっそく行きましょう! カップルコースで」
それから二人でお目当ての犬と散歩をはじめ、触れ合いをしようとしたのだが、ラブラドールが首輪を振り切るくらいの勢いでイヤイヤしていた。
途中で仕方ないので、美澄の連れているミニチュアダックスと交換したのだが、怖がられて後ずさりされていた。
美澄はおかしくてお腹を抱えて笑ってしまう。
「透夜さんは、どの子と一緒に走ってみたいですか?」
パネルに並んだ犬種と名前を眺めながら、美澄は透夜の袖を引っ張った。
「どうせなら大きいやつにするか」
透夜はそう言い、黒いラブラドールを選んだ。
「私はミニチュアダックスがいいな」
元気良さそうにはしゃいでいる茶色い毛のミニチュアダックスを眺め、美澄は指をさす。
「おまえに似てる気がするな」
「ええ、そうですか?」
まんざらでもない様子の美澄に、透夜は笑っている。そのことに美澄は気づいた。
「さわがしいっていうんですね。わかってますよ。言っておきますけど、こういうところきたらはしゃいだもの勝ちですからね?」
「はいはい。行くぞ」
順番が回ってきて受付係に二人は案内される。
「カップルコースでよろしいですか?」
「あ、そういうのあるんですね」
「はい。お二人で一緒にお散歩するコースです。もしお一人ずつがよろしければ、シングルコースもありますよ。障害物が多いので、ワンちゃんとより遊びを体験する感じです」
「どうしますか? どっちも捨てがたいですね」
「カップルコースで構わない」
透夜の即答に、美澄は笑った。
「透夜さんってあんまり迷うことありませんね?」
「おまえと一緒にデートする時間がなくなるのは惜しいからな」
また平然とそんなことを言うので、美澄は思わず透夜の背中をばしばしと叩いて抗議する。
「本当のことを言っただけだぞ」
と、彼は涼しい顔で言う。
からかっているのか、本心なのか、使い分けをしているところがまたにくらしい。負けてたまるものか、と美澄の中でまた謎の対抗心が燃え盛る。
「じゃあ、さっそく行きましょう! カップルコースで」
それから二人でお目当ての犬と散歩をはじめ、触れ合いをしようとしたのだが、ラブラドールが首輪を振り切るくらいの勢いでイヤイヤしていた。
途中で仕方ないので、美澄の連れているミニチュアダックスと交換したのだが、怖がられて後ずさりされていた。
美澄はおかしくてお腹を抱えて笑ってしまう。