絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
「しようと思えば、いつでもできるが、こういうの好きなんだろうし」
悔しいが反論できずに美澄が黙り込んだのを見て、透夜は笑う。
「もちろん、おまえだけじゃない。俺を意識してるおまえの表情を見るのが好きなんだ」
「お試しなんですから、意識くらいは……しますよ」
あまりにきまりわるかったので、美澄の声は小さく消えていく。
「続きはさすがに後でな」
ぽんぽんと頭を撫でられ、美澄はむうっとする。
「続きはありませんってば」
「そうか? それは残念だ」
そんな言い合いをしながら、二人は水族館の残りを回る。ショーの時間はタイミングが合わなかったようで終了してしまったので、おみやげコーナーをそれぞれふらっと眺め、美澄はくらげモチーフのブックマーカ―を買った。
おとなっぽいステンドグラス風のデザインだからきっと仕事でも使えるだろう。そう思い、うきうきしながら透夜に渡すと、彼はなぜか驚いた顔をしていた。
「かぶりすぎ」
と、透夜は美澄に小さな袋を渡す。彼女がお土産選びに夢中になっている間に、いつの間にか彼も買い物を済ませていたらしい。袋の中には同じくらげのブックマーカーが入っていたのだ。
「ほんと。まったく同じだー」
美澄はちょっとした感動を味わう。ブックマーカ―だけでも色々な種類があったし、くらげのモチーフのものも色違いのものやデザイン違いのものがたくさんあったのに。
それに必然的におそろいになってしまい、妙にくすぐったい気持ちになる。
「相性がいい証拠になったんじゃないか」
透夜が茶化すように言うので、美澄は即座に反発する。
「まだまだ、戦いはこれからですよ」
そうでも言わなければ、くらげコーナーの秘密のキスまで話題に触れそうだったからだ。
「戦いって。おまえはいつまで何に張り合うつもりなんだか」
呆れたようにいうその声も、以前よりずっと親しみがあって心地がいい。
今日はデートしてよかった、と美澄は心から思う。
「なんだ。そっかぁ。ほとんど私の行きたいところばっかりだったから、お礼のつもりだったのに返されちゃったし、夕飯はどうしますか? 透夜さんが行きたいところがあれば、そこにしましょう」
「それだけど、せっかくデートだっていうんで、洒落たレストランに連れていこうと思ってはいたんだが……そういう気分でもなくなったな」
悔しいが反論できずに美澄が黙り込んだのを見て、透夜は笑う。
「もちろん、おまえだけじゃない。俺を意識してるおまえの表情を見るのが好きなんだ」
「お試しなんですから、意識くらいは……しますよ」
あまりにきまりわるかったので、美澄の声は小さく消えていく。
「続きはさすがに後でな」
ぽんぽんと頭を撫でられ、美澄はむうっとする。
「続きはありませんってば」
「そうか? それは残念だ」
そんな言い合いをしながら、二人は水族館の残りを回る。ショーの時間はタイミングが合わなかったようで終了してしまったので、おみやげコーナーをそれぞれふらっと眺め、美澄はくらげモチーフのブックマーカ―を買った。
おとなっぽいステンドグラス風のデザインだからきっと仕事でも使えるだろう。そう思い、うきうきしながら透夜に渡すと、彼はなぜか驚いた顔をしていた。
「かぶりすぎ」
と、透夜は美澄に小さな袋を渡す。彼女がお土産選びに夢中になっている間に、いつの間にか彼も買い物を済ませていたらしい。袋の中には同じくらげのブックマーカーが入っていたのだ。
「ほんと。まったく同じだー」
美澄はちょっとした感動を味わう。ブックマーカ―だけでも色々な種類があったし、くらげのモチーフのものも色違いのものやデザイン違いのものがたくさんあったのに。
それに必然的におそろいになってしまい、妙にくすぐったい気持ちになる。
「相性がいい証拠になったんじゃないか」
透夜が茶化すように言うので、美澄は即座に反発する。
「まだまだ、戦いはこれからですよ」
そうでも言わなければ、くらげコーナーの秘密のキスまで話題に触れそうだったからだ。
「戦いって。おまえはいつまで何に張り合うつもりなんだか」
呆れたようにいうその声も、以前よりずっと親しみがあって心地がいい。
今日はデートしてよかった、と美澄は心から思う。
「なんだ。そっかぁ。ほとんど私の行きたいところばっかりだったから、お礼のつもりだったのに返されちゃったし、夕飯はどうしますか? 透夜さんが行きたいところがあれば、そこにしましょう」
「それだけど、せっかくデートだっていうんで、洒落たレストランに連れていこうと思ってはいたんだが……そういう気分でもなくなったな」