絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
三日だって顔が見えなければ恋しくて、お互いをあんなふうに求めていた。今もそう。数日姿が見えないだけでこんなに寂しい。
別れてしまったらもうずっと顔を見ることはできない。
(そんなの嫌!)
テーブルに置いていたスマホを手にとり、メッセージ画面を開く。すると未読の通知がいくつか入っていた。すべて透夜からだ。
確認しようとしたところで、インターフォンが鳴る。
ディスプレイ画面を覗き込んで見れば、薫子と服部が揃って手を振っていた。
「え、薫子さんと、服部先生。なんで?」
なぜ、この組み合わせ?
不思議に思いながらも返事をして、玄関のドアを開く。
「美澄ちゃん、遊びに来ちゃった。この間はありがとうね。柊もまた美澄ちゃんに会いたいみたいよ」
「は、はい。私もまた会いたいです。ところで、どうして服部先生がご一緒に?」
ちょっとだけ警戒心を募らせつつ、美澄は服部を見る。
すると薫子が服部をキッと睨んだ。
「私のかわいい義妹をいじめた悪い外科医がいるようだったから連行しちゃったわ」
「はは。僕はおせっかいをしただけなのにな。学会の帰りにこのとおり彼女に捕まっちゃってね」
「はぁ」
どういう成り行きかはわからないが、とりあえず彼らを部屋の中に招くことにした。
「どうぞ。ソファにでも座っていてください。コーヒーとお茶どっちがいいですか?」
美澄はケトルに水を入れてスイッチを押した。それからキッチンの戸棚からコーヒーとグリーンティーのパックを取り出す。
もちろん彼らセレブに失礼のないよう、お買い得用のではなく、おいしい珈琲店で購入しているものをチョイスする。
「なんでも大丈夫よ。ねえ、服部」
「まずはお詫びをしないとならないからね。お茶菓子持ってきました」
服部が差し出したのは、有名なお店のフルーツ大福だった。
「わざわざ、ありがとうございます」
甘いものには目がない美澄が目を輝かせると、
「まだ受け取らない方がいいかもよ? だって許さなきゃいけなくなっちゃうじゃない?」
薫子が冗談交じりに言い、美澄はハッとする。
一方で服部は困ったように笑った。
「そういう打算はないよ。本当にお詫びだから」
「だって。安心していいみたい。ということで、お邪魔しまーす。美澄ちゃんと暮らしはじめる前は、我が家のようだったから不思議な気分だわ」
別れてしまったらもうずっと顔を見ることはできない。
(そんなの嫌!)
テーブルに置いていたスマホを手にとり、メッセージ画面を開く。すると未読の通知がいくつか入っていた。すべて透夜からだ。
確認しようとしたところで、インターフォンが鳴る。
ディスプレイ画面を覗き込んで見れば、薫子と服部が揃って手を振っていた。
「え、薫子さんと、服部先生。なんで?」
なぜ、この組み合わせ?
不思議に思いながらも返事をして、玄関のドアを開く。
「美澄ちゃん、遊びに来ちゃった。この間はありがとうね。柊もまた美澄ちゃんに会いたいみたいよ」
「は、はい。私もまた会いたいです。ところで、どうして服部先生がご一緒に?」
ちょっとだけ警戒心を募らせつつ、美澄は服部を見る。
すると薫子が服部をキッと睨んだ。
「私のかわいい義妹をいじめた悪い外科医がいるようだったから連行しちゃったわ」
「はは。僕はおせっかいをしただけなのにな。学会の帰りにこのとおり彼女に捕まっちゃってね」
「はぁ」
どういう成り行きかはわからないが、とりあえず彼らを部屋の中に招くことにした。
「どうぞ。ソファにでも座っていてください。コーヒーとお茶どっちがいいですか?」
美澄はケトルに水を入れてスイッチを押した。それからキッチンの戸棚からコーヒーとグリーンティーのパックを取り出す。
もちろん彼らセレブに失礼のないよう、お買い得用のではなく、おいしい珈琲店で購入しているものをチョイスする。
「なんでも大丈夫よ。ねえ、服部」
「まずはお詫びをしないとならないからね。お茶菓子持ってきました」
服部が差し出したのは、有名なお店のフルーツ大福だった。
「わざわざ、ありがとうございます」
甘いものには目がない美澄が目を輝かせると、
「まだ受け取らない方がいいかもよ? だって許さなきゃいけなくなっちゃうじゃない?」
薫子が冗談交じりに言い、美澄はハッとする。
一方で服部は困ったように笑った。
「そういう打算はないよ。本当にお詫びだから」
「だって。安心していいみたい。ということで、お邪魔しまーす。美澄ちゃんと暮らしはじめる前は、我が家のようだったから不思議な気分だわ」