絶対に愛さないと決めた俺様外科医の子を授かりました
その後、抱きついてくる柊と歓迎の抱擁をしあったあと、薫子が持ってきてくれたフルーツサンドやマカロンなどのお菓子を広げ、ティータイムを開催する。
柊は持ってきた絵本を幾つか開いて、美澄の膝の上を占領していた。
美澄は柊の髪を撫でながら、薫子と会話を楽しんだ。その中で、婚姻届を出したときの透夜とのやりとりを伝えたのだった。
「たしかに美澄ちゃんは振り回されちゃったわよね。でも、おめでたいわよ。相思相愛ってね、大げさじゃなくって本当に奇跡なことなのよ」
薫子はかみしめるように言った。
「奇跡……かぁ」
「そう。奇跡。誰もが好きな人と結婚できるわけじゃないしね。それと、たとえ八重さんや私たちが舞台裏や脇役としてお膳立てをしたところで、主演の息が合わなければ、うまくいくこともいかなくなることもあったでしょうし」
芸能人らしいたとえ方だな、と美澄は感心しながら、紅茶を啜りつつ、肩を竦めた。
「その節は……大変お世話になりました」
「ふふ。美澄ちゃんと透夜がお互いに向き合うことができたことが、本当に素敵なことだわ」
にっこりと薫子が笑う。
「私、薫子さんがお姉さんでよかったです」
「あら。かわいいこと言うのね。人たらしって言われない?」
「本心ですよ。柊くんのこといつでも頼りにしてくれて大丈夫ですからね」
「ありがとう。嬉しいけど、あまり張り切りすぎないようにね。まずは二人のことちゃんとして。透夜はわかりにくいやつだけど、あれでいて美澄ちゃんのことものすごく大事に考えてるから。どうかこれからも末永くよろしくね」
「はい」
ちょっと涙ぐみそうになったので急いでマカロンを頬張って甘酸っぱいスイーツを味わう。お腹も心もいつの間にか満たされていったのだった。
「ところで、この舞台の黒幕……八重さんからあの話聞いた?」
薫子に尋ねられ、美澄はうんうんと頷く。
「驚きました……」
美澄はため息をつく。
「ほんと。まさか、もうひとつの奇跡があったなんてね」
薫子と美澄は顔を見合わせて困ったように笑った。
婚姻届を出すちょっと前に、美澄は八重に会いに行った。その席には叔母の冴子がいて、何も知らない冴子に、八重から真相を説明をしてもらいつつ、正式に結婚することを報告したのだが。
その時に、八重からも報告があると言われ、とある大ニュースを教えてくれたのだ。
柊は持ってきた絵本を幾つか開いて、美澄の膝の上を占領していた。
美澄は柊の髪を撫でながら、薫子と会話を楽しんだ。その中で、婚姻届を出したときの透夜とのやりとりを伝えたのだった。
「たしかに美澄ちゃんは振り回されちゃったわよね。でも、おめでたいわよ。相思相愛ってね、大げさじゃなくって本当に奇跡なことなのよ」
薫子はかみしめるように言った。
「奇跡……かぁ」
「そう。奇跡。誰もが好きな人と結婚できるわけじゃないしね。それと、たとえ八重さんや私たちが舞台裏や脇役としてお膳立てをしたところで、主演の息が合わなければ、うまくいくこともいかなくなることもあったでしょうし」
芸能人らしいたとえ方だな、と美澄は感心しながら、紅茶を啜りつつ、肩を竦めた。
「その節は……大変お世話になりました」
「ふふ。美澄ちゃんと透夜がお互いに向き合うことができたことが、本当に素敵なことだわ」
にっこりと薫子が笑う。
「私、薫子さんがお姉さんでよかったです」
「あら。かわいいこと言うのね。人たらしって言われない?」
「本心ですよ。柊くんのこといつでも頼りにしてくれて大丈夫ですからね」
「ありがとう。嬉しいけど、あまり張り切りすぎないようにね。まずは二人のことちゃんとして。透夜はわかりにくいやつだけど、あれでいて美澄ちゃんのことものすごく大事に考えてるから。どうかこれからも末永くよろしくね」
「はい」
ちょっと涙ぐみそうになったので急いでマカロンを頬張って甘酸っぱいスイーツを味わう。お腹も心もいつの間にか満たされていったのだった。
「ところで、この舞台の黒幕……八重さんからあの話聞いた?」
薫子に尋ねられ、美澄はうんうんと頷く。
「驚きました……」
美澄はため息をつく。
「ほんと。まさか、もうひとつの奇跡があったなんてね」
薫子と美澄は顔を見合わせて困ったように笑った。
婚姻届を出すちょっと前に、美澄は八重に会いに行った。その席には叔母の冴子がいて、何も知らない冴子に、八重から真相を説明をしてもらいつつ、正式に結婚することを報告したのだが。
その時に、八重からも報告があると言われ、とある大ニュースを教えてくれたのだ。