社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
 やっぱり、いきなり社長とか落ち着かないよな、と溜息をついたあとで、将臣は、
「そうか。
 いや、別にどうでもいいんだが、ちょっと訊いてみただけだ」
と付け加えなくてもいいセリフを付け加えてしまう。

 案の定、八十島は、

 どうでもいいのなら、言わなきゃいいじゃないですか、という顔をして、こちらを見ていた。




< 241 / 477 >

この作品をシェア

pagetop