社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
「買えたわよ~っ。
ほら、急いで戻ってっ」
運転席でスタンバイしていた千景の許に、二人が紙袋を手に戻ってきた。
「お昼食べる時間ないわよっ。
会社近くのコンビニまで急いでっ」
はいっ、と千景は車を出す。
「急いで選んでっ」
はいっ、と弁当を選び。
「急いで食べてっ」
はいっ、と広い会社の前庭の木の陰にあるベンチに座り、三人はガサガサとお弁当を食べた。
「いや~、焦りましたけど。
買えてよかったですね~」
「ほんとね~。
あっ、あんた急いでる中でも、ちゃっかり新商品のフルーツサンドまで買ってるじゃないのっ。
ちょっと寄こしなさいよっ」
とフルーツサンドを軽くカツアゲされたあと、三人でマカロンとチョコレートを食べる。