社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
「資料……

 コピー、

 ハムスターボール、

 古い社史」

「待て。
 会社のことを思い浮かべてたんじゃ無いのか」

 突然のハムスターボールはなんだ、と言われる。

 いや、妄想の中で、武者小路さんが透明なハムスターボールの中で走ってたんですよ。

 ハムスターボール。

 可愛いけど、注意が必要らしいが、武者小路さんだとどうなんだろうな。

 ……そういえば、人間用のハムスターボールも遊具であるよな。

 とか思ってたんですよ。

「まあ、そんな感じで、最初はいろいろ考えてるんですが。
 そのうち、そういう雑念も消え失せて、だんだん写仏に集中していけるんですよ」

「……お前の頭の中からは消え失せたかもしれないが。
 俺の頭の中をぐるぐる回りそうな不思議なラインナップなんだが」

 仕事中、ロウソクやハムスターボールのことばかり浮かんできたら、どうしてくれる、と怒られた。




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