【完結】和菓子職人との恋は、甘いようで甘くない?


「よし、少し休憩するか……」

 あまり無理をすると、菜々海に怒られてしまいそうだからな。
 俺はひとまず片付けを中断し、休憩に入ることにした。

「そういや、菜々海は?」

 菜々海はいつもなら、もうこの時間とっくに片付けを終えているはずなのだが……。今日はあれから姿を見ていないな。
 どうしたんだろうか? 俺は心配になり、店の中へと戻る。

「菜々海!?」

 店の中に戻ると、菜々海が玄関の所で倒れていた。

「おい、菜々海!菜々海、どうした!大丈夫か!?」

 菜々海の体を揺さぶると、菜々海の体がすごく熱いことに気付いた。
 おい、なんだよ!熱いじゃないか……!

「待ってろ、菜々海。今部屋まで運んでやるからな!」

 菜々海のヤツ、俺に無理するなって言っておいて、自分が無理してたんじゃねぇか!
 何やってんだよ、もう!心配させんなって!

 俺の部屋に菜々海を運ぶと、そのまま布団に寝かせる。そして水枕などを用意した。

「菜々海、すぐ良くなるからな」

 冷たい水を絞ったタオルを菜々海のおでこに乗せる。

「ん……っ」

「菜々海、大丈夫だからな」

 菜々海……お前具合悪いなら、なんでもっと早く言わないんだよ、ったく!
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