美しき微笑みのあの人に恋をした。
どうしよう?
訊いてみようかな?
でも、訊いて、彼女さんがいたら、ショックかな?
でもでも、訊かないともやもやする。



「あ、あの……」

「好き嫌いはある?」

「え?い、いえ、私は好き嫌いはありま、あ、ゴーヤーはだめかな。」

「そう、良かった。
フレンチなんかどう?」



(フレンチって高いんじゃないの?
KRさん、平日休みみたいだけど、もしかしてフリーター?
まさか、ニートじゃないよね?
あ、ありうるかも。
小説家を目指すようなタイプは、なかなか汗水垂らして働いたりしないんじゃないかな?
あ、でも、この前、一万円札持ってたね。
バイト料を払うとも言った。
そっか!やっぱりニートだ!実家がお金持ちで、過保護なんだ。)



「違うのが良かったら、言ってね。
一応、予約はしてあるけど、キャンセルすれば良いから。」

「え?い、いえ、そのままで大丈夫です。」

実家が出してくれるのなら、まぁ、いっか。
あ、でも、フレンチなんて食べたことないから、テーブルマナーはわからないけど、まぁ、なんとかなるでしょう。
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