最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「威嚇すると弱く見えるぜ?それとも警戒してるのは俺様のことが嫌いだからか?」

「半分正解」


警戒しないほうが無理な話。たしかに夢愛ちゃんのこともあって感謝はされてる。でも、今は別の意味で不安だ。


「せっかく俺様が会いに来てやったというのに。もう少し嬉しそうな顔をしたらどうだ?」

「私、貴方とはそこまで深い関係になった覚えはないのだけど」


「あの夜はお互いに激しくやり合ったのに、それすらも忘れたのかァ?」

「喧嘩のことでしょう?」


誤解を招くような言い方をしないでほしい。


「あの時は貴方と話し合いもまともに出来なかったから今は少しマシかもしれないわね。…それで私になんの用?」

「理由もなく会いに来たら悪いか?俺様は貴様のことが好きだと前に言ったはずだぞ」


「私、付き合ってる人がいるから」

「吸血鬼の世界では眷属は何人作ってもいい。嫁でなくとも俺様の眷属になるくらいは許してやってもいいぞ」


相変わらず上から目線。人に物を頼む態度ではないわね。


「今、なんて?」

「ほう。貴様から俺様の嫁になりたいという話を聞き返し…」


「ちがうわ」

「あぁ、眷属の話か」

「そうよ」


やっぱり狗遠も知ってたのね。そうだ、狗遠は前に吸血鬼にされたと言っていた。夢愛ちゃんを守るため自らを犠牲にしたと。
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