デス・チケット
その女性は4畳くらいの部屋の中をふらふらと歩き回っているだけだ。


ただそれだけの演出なのに、ジッと見ているとどんどん気分が悪くなってくる。


「説明書きがしてある」


カズトモが小部屋の横にプレートを見つけて言った。


それには20✕✕年、大型トラックに轢かれる。


と書かれている。


他にも女性に関する情報が書かれていて私は思わず顔をしかめた。


「なにこれ、悪趣味」


「客を直接驚かせてくるんじゃなくて、精神的に追い込んでくるタイプのお化け屋敷みたいだな」


次の部屋には男性がいた。


男性は部屋の中央に立ってガタガタと震えている。


プレートの説明書きには20✕✕年、感電。

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