デス・チケット
☆☆☆

1度通った場所だから帰り道は比較的早く到着すると思っていた。


けれどこの場所は1度通った場所でも、帰り道も同じくらい長く感じられていた。


このお化け屋敷内の重たい雰囲気。


部屋の中の人間たちの異様さ。


それらが5人の足をどんどん重たくさせていた。


いつしか私もコノミも好きな男子の手を握りしめることを忘れて、ただ黙々と歩くだけになってしまっていた。


さっきコノミが言ったように一刻も早くお化け屋敷から出たい。


こんなことになるのなら、お化け屋敷になんて来るんじゃなかった。


あれ、そういえばなんで私たちお化け屋敷に入ったんだっけ?


たしか、もう1度観覧車に乗ろうって話しをしていたはずなのに……。
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