王女の選択
「お嬢様の剣術は確かに優れておりますが、本当の戦い方をご存知ありません。ロイドがよく言っておりますが、戦いは実戦的チェスのようだと。ストラウス公国がお嬢様にどのような扱いをされるか考えただけでもう・・・。どうか早急に国王と面会なさってください。動くことはままなりませんが、意識もはっきりしておりますし、戦いがどうなったか気にしていらっしゃいます。お嬢様を戦場などに送り込んだ最低な方ですが、少なくとも戦には長けております。何か案がおありかもしれません」

そういうと、食事の時間まではまだあるからと言い、それまであの3人が4階に上がってこないようしっかり見張っていると豪語すると、国王の寝室まで連れていかれた。

カーラはわからなかった。
確かにステラが指摘したように、戦を動かしたのは今回が初めてであり、相手がどのような戦術を取ってくるのかなど知識も経験もない。

しかし、ジェラルド大公はアングラード国王の王子。

そして、彼は敵ではあるが正々堂々と勝負し、卑怯な真似はしないという気がしてならなかった。もし彼があくどい人間なら、とっくにカーラを切り捨てているはずだ。
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