空の表紙 −天上のエクレシア−


主不在の暗闇の中で
ふうっと大きく息を吐くと

白兎はフリートを見つめる


「…おい。
黙ってないで何とか言えよ」


− 白兎の口調が変わった



フリートはきつく表情を固めていたが

鬼の形相で睨む白兎の目を
きちんとみつめて答える



「…サリュ様です」





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