神殺しのクロノスタシスⅣ
―――――――…夢の中にいるようだ。

頭の中が、ふわふわもやもやして…。何だかゆりかごに揺られているようで。

良い気持ちだなぁ、このまま微睡みの中で、のんびりと余生を謳歌したい…と。

儚い望みを抱いた、そのときだった。









「おいっ!そこ、授業中だぞ!起きろ!」

汚い怒声と共に、スパンッ!と後頭部を叩かれる衝撃で。

そんな俺の儚い望みは、あっという間に砕け散ったのだった。







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