神殺しのクロノスタシスⅣ
第二部Ⅲ
急ぎ、聖魔騎士団魔導部隊の隊舎に向かい。

「緊急だ」と一言言うと、すぐさまシュニィが人手を集めてくれた。

アトラスも一緒である。

現在任務で席を外している者もいて、キュレム&ルイーシュペア、吐月、無闇の四人は不在であった。

不在なのは残念だが、それでも残っているメンバーに話すしかない。

そこで俺達は、手短に現在の状況を説明した。

令月とすぐりが掘り出した、イーニシュフェルトの里時代の遺産、『白雪姫と七人の小人』のことを。

あまりに名前がメルヘンで、話にいまいち緊張感が欠けるのが、いささか悲しかった。





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