神殺しのクロノスタシスⅣ
――――――…こうして。


七日間かかると思われた、『白雪姫と七人の小人』、怒りと悲しみ、それぞれの小人の試練は。

残り二日を残して、二人共早々と感情の小瓶を満たして帰っていった。

これもひとえに、二人の契約者…クュルナとエリュティア…の、芯の強さ故に他ならない。

立派な仲間を持ったものだ。

それぞれ、怒りと悲しみに翻弄された五日間を送った二人に、労いと感謝の言葉を捧げ。

無事に役割を終えて、聖魔騎士団に戻っていくクュルナとエリュティアを見送った後。

残る感情の小人は、二人となった。








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