神殺しのクロノスタシスⅣ
「っ…!二人共!大丈夫か!?」
りんご砲の衝撃を、賢者の石で相殺しながら。
珠蓮が叫ぶのが聞こえたが、俺には何処か、遠くの世界で聞こえているような気がした。
「ぐっ…。…はぁ…」
俺は返事をすることが出来ず、代わりにみっともない埋き声をあげるだけだった。
…さすがに、りんご砲二発は痛かったよ。
容赦なさ過ぎだろう、この白雪姫。
継母なんかより、余程殺意の塊だ。
「は…羽久…!だ、大丈夫…」
俺が思いっきり突き飛ばしたシルナは、壁に激突して床に転がり。
何とか立ち上がりながらも、気にかけるのは自分のことではなく、俺のことだった。
馬鹿かよ…。俺じゃなくて、自分の心配をしろ。
まぁ、立場が逆なら…多分俺も同じことをするだろうから、人のことは言えないけど…。
これ以上、シルナを心配させられない。
そう思って、俺は何とか身体を起こし、立ち上がろう…と。
したのだが、それは出来なかった。
「え、あ」
「…!羽久!」
自分の意志に反して、俺は膝をついてその場に崩れ落ちた。
嘘だろ、おい。
ついでに、再度血を吐き出し、ぜいぜいと肩で息をした。
畜生…。あのりんご砲、どんな威力してるんだ…。
しかも、あの白雪姫は疲れることを知らない。
奴は、再びりんご砲をチャージし始めていた。
今度は、さっきまでのりんご砲より、威力を増大するつもりらしい。
今度は避けられるだろうか?あれ、当たったら意識飛ぶな。
俺は良いとして、シルナは逃さなければ。
「あ、の…野郎。調子に、乗りやがって…」
口元を拭って、やっとまともに声が出せた。
早いところ蹴りをつけないと、ジリ貧だぞ。
やっぱり…俺が加速して懐に入り。
今度は胴体を破壊するだけではなく、胴体も頭部も手足も全部、一撃で破壊出来るほどの魔力を叩き込むか…。
それが、多分一番確実な方法だ。
魔力の上限なしに動けるのなら、もう身体ごと破壊して黙らせるしかない。
またりんご砲を食らう前に、早く…。
しかし。
「羽久…!落ち着いて。あの白雪姫は…倒し方があるんだ」
シルナが、床に転がった棺桶の中に手を突っ込んだ。
…?何やってんだ?
それに、白雪姫の倒し方って…?
「昔も、白雪姫が暴走して手がつけられなくなって…。でも、この方法で…白雪姫を殺すことが…」
と、シルナが言いかけたとき。
立ち上がろうとした俺は、床にぺたりと座り込んでしまった。
りんご砲の衝撃を、賢者の石で相殺しながら。
珠蓮が叫ぶのが聞こえたが、俺には何処か、遠くの世界で聞こえているような気がした。
「ぐっ…。…はぁ…」
俺は返事をすることが出来ず、代わりにみっともない埋き声をあげるだけだった。
…さすがに、りんご砲二発は痛かったよ。
容赦なさ過ぎだろう、この白雪姫。
継母なんかより、余程殺意の塊だ。
「は…羽久…!だ、大丈夫…」
俺が思いっきり突き飛ばしたシルナは、壁に激突して床に転がり。
何とか立ち上がりながらも、気にかけるのは自分のことではなく、俺のことだった。
馬鹿かよ…。俺じゃなくて、自分の心配をしろ。
まぁ、立場が逆なら…多分俺も同じことをするだろうから、人のことは言えないけど…。
これ以上、シルナを心配させられない。
そう思って、俺は何とか身体を起こし、立ち上がろう…と。
したのだが、それは出来なかった。
「え、あ」
「…!羽久!」
自分の意志に反して、俺は膝をついてその場に崩れ落ちた。
嘘だろ、おい。
ついでに、再度血を吐き出し、ぜいぜいと肩で息をした。
畜生…。あのりんご砲、どんな威力してるんだ…。
しかも、あの白雪姫は疲れることを知らない。
奴は、再びりんご砲をチャージし始めていた。
今度は、さっきまでのりんご砲より、威力を増大するつもりらしい。
今度は避けられるだろうか?あれ、当たったら意識飛ぶな。
俺は良いとして、シルナは逃さなければ。
「あ、の…野郎。調子に、乗りやがって…」
口元を拭って、やっとまともに声が出せた。
早いところ蹴りをつけないと、ジリ貧だぞ。
やっぱり…俺が加速して懐に入り。
今度は胴体を破壊するだけではなく、胴体も頭部も手足も全部、一撃で破壊出来るほどの魔力を叩き込むか…。
それが、多分一番確実な方法だ。
魔力の上限なしに動けるのなら、もう身体ごと破壊して黙らせるしかない。
またりんご砲を食らう前に、早く…。
しかし。
「羽久…!落ち着いて。あの白雪姫は…倒し方があるんだ」
シルナが、床に転がった棺桶の中に手を突っ込んだ。
…?何やってんだ?
それに、白雪姫の倒し方って…?
「昔も、白雪姫が暴走して手がつけられなくなって…。でも、この方法で…白雪姫を殺すことが…」
と、シルナが言いかけたとき。
立ち上がろうとした俺は、床にぺたりと座り込んでしまった。