神殺しのクロノスタシスⅣ
だとしたら、考えられるのは。
聖魔騎士団にある、魔導部隊以外の、別部隊に…何か弱みを握られている者がいる、とか?
弓兵部隊か…刀剣部隊か…。
どの部隊なのかは分からないが…。少なくとも、シュニィが目を光らせている魔導部隊に、弱みはないはずだ。
「あるいは弱みを握っているのではなく…。むしろ、聖魔騎士団に対して大胆に振る舞える、強みを握っているのでは?」
ナジュが、あまり考えたくないことを、さらりと言った。
躊躇ねぇなぁ…。
しかも、半笑いで言うなよ。
笑い事じゃないからな。
「強み…。魔導師に通用する秘密の武器を持ってる、とか?」
「そういうことですね」
天音の問いに、ナジュが頷いた。
「一体何の武器なのやら…」
「それ、本当に魔導師に通用する武器なんだろうな?その辺の拳銃や刀じゃ、魔導師には通用しないぞ」
「それは向こうも、ちゃんと分かってるでしょうよ。何せ、相手は心底憎い魔導師ですからね。魔導師対策は万全!ってことで」
だから、笑い事じゃないっての。
お前、自分は相手の心が読めるからって、余裕こきやがって。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか…はたまた、もっと奇怪なものが出てくるのか…。神をこの目にした者としては、何が出てきても驚くに値しませんね」
全くだよ、畜生。
聖魔騎士団にある、魔導部隊以外の、別部隊に…何か弱みを握られている者がいる、とか?
弓兵部隊か…刀剣部隊か…。
どの部隊なのかは分からないが…。少なくとも、シュニィが目を光らせている魔導部隊に、弱みはないはずだ。
「あるいは弱みを握っているのではなく…。むしろ、聖魔騎士団に対して大胆に振る舞える、強みを握っているのでは?」
ナジュが、あまり考えたくないことを、さらりと言った。
躊躇ねぇなぁ…。
しかも、半笑いで言うなよ。
笑い事じゃないからな。
「強み…。魔導師に通用する秘密の武器を持ってる、とか?」
「そういうことですね」
天音の問いに、ナジュが頷いた。
「一体何の武器なのやら…」
「それ、本当に魔導師に通用する武器なんだろうな?その辺の拳銃や刀じゃ、魔導師には通用しないぞ」
「それは向こうも、ちゃんと分かってるでしょうよ。何せ、相手は心底憎い魔導師ですからね。魔導師対策は万全!ってことで」
だから、笑い事じゃないっての。
お前、自分は相手の心が読めるからって、余裕こきやがって。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか…はたまた、もっと奇怪なものが出てくるのか…。神をこの目にした者としては、何が出てきても驚くに値しませんね」
全くだよ、畜生。