ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「エリナ……」

 椅子に座ったルディに抱きしめられて、その上からさらに尻尾で包まれたエリナは「んにゃ?」と不思議そうな顔をした。

「もう傷んだものなど食べないでいい。いつも俺が、他のみんながエリナと一緒にいるから、ひとりぼっちになどならない。病気になどさせないが、もしもなっても俺が寝ずに看病して治してみせるから。いいか、エリナ。もうひとりじゃないんだ。エリナのことを大好きな人がたくさんいるし、頑張り屋で優しい子猫のことを気にかけている者は、エリナが考えているよりもずっと多いんだ。だから、寂しくなんてならない」

「……わたし、別に……大丈夫ですよ?」

「それなら、なぜ嘘の笑顔で泣くんだ?」

「え?」

「大丈夫なふりをするな。自分の胸に触れて、そこにあるものに聞いてみるがいい。そら、ここにくる前のエリナの魂に」

 ルディはエリナの手をそっと持つと、彼女の胸に置いた。

「本当の気持ちを押し殺してはいけない。聞いてあげるのだ」

「本当の気持ちを……」

 ルディはエリナの手を持ち、とんとんと胸をノックした。
 すると、『今は幸せに暮らしているのだから、過去を振り返ってはいけない』という固く凍った心の壁が崩れた。
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