ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「んにゃっ?」

 エリナが両手で耳を押さえて、周りをキョロキョロと見回してから「あれ?」と不思議そうな顔をした。

「どうした?」

「なんだか、わたしの猫耳に視線を感じたんですけど……」

「この家には俺たちしかいないぞ」

 ルディは辺りの気配をうかがったが、勘のいいフェンリルにも怪しい気配は感じられなかった。

「気のせいかにゃ……」

 ここはスカイヴェン国の王都にある、ルディの屋敷だ。今日は青弓亭の定休日なので、昼ごはんは簡単にビスケットとチーズと牛乳だ。エリナがむいたりんごとオレンジもある。

 午前中は「最近モフモフが足りないんですーっ!」と叫ぶエリナをフェンリルの前脚で転がしたり尻尾を巻きつけたりして、エリナのモフモフスキーな心を満たしていた。小さな子猫をじゃらすのも、大人の大切な仕事なのだ。
 そして午後からは、王宮に向かうことになっている。夕飯は、エリナが和風ハンバーグを作って王族にご馳走するのだ。もちろん、王宮の料理人たちも『大根おろしと刻んだ青じそが乗った醤油風味のハンバーグ』という新しい食べ物を楽しみにしている。
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