ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 博士の説明は続く。

「大変悲劇的な状況であることは変わりないのですが、彗星の威力が低下したことで被害予想はかなり変わりました。まず、落下の予想時間は今からひと月後に変わります。そして、王都の被害は避けられないとしても、落下の前に王都から国民が避難する猶予ができるので、うまく事を進めれば死傷者などの人的な被害がほぼなくなると考えられます」

 そう、スカイヴェン国が消滅するほどの災厄ならば、国民の避難は間に合わない。
 だが、王都に限ると言うならば、人々の命が救われるのだ。

「物的な被害が大きくても、民が無事であれば良い。全力で復興にあたればよいだけの話だ」

 国にとっての一番の宝は国民。
 セガルスは心からそう信じているし、そんな国王だからこそ、スカイヴェン国の人々も彼について行こうと考え、王として尊敬しているのだ。

 博士は国王に改めて頭を下げて続けた。

「しかしながら、幸運な速度の減少がいつまで続くかわかりません。ということで、ひと月後に向けた避難計画を立てて、速やかに実行すべきだと申し上げます。我々は引き続き、彗星の観察と分析を続けます」

 仕事を果たしたイリアッド博士とその助手が退席し、そこから改めて会議が始まった。
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