ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「大事な会議、お疲れさまでした!」

 神経を尖らせて、王都に住む国民たちの避難計画や災害被害の予告や、その他諸々の気持ちが沈むようなことを話し合っていた王族たちは、厨房の隣にある食堂(使用人も王族も使っているという、質素だけど清潔で気持ちの良い、季節の花々などが花瓶に飾られているカジュアルな食堂だ)に足を踏み入れた途端に、全身の力が抜けた。

 エプロン姿の可愛い子猫が「ハンバーグがちょうど美味しく焼きあがるところですよ、ナイスなタイミングです」と、耳をぴこぴこさせながら彼らを出迎えてくれたからだ。

「ハンバーグだねには、お醤油やお味噌を隠し味に加えてあるので、おろし大根ソースととても合うし、ご飯のおかずにしたら最高なんですにゃん」

 尻尾がないため小さなお尻をふりふりっとして、エリナが笑った。

『い、癒される……』

 子猫のスマイルの破壊力は凄まじく、難問を抱えた王族たちは『どんなことがあってもうまく行く!』という根拠のない安心感に満たされた。
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