ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 エリナの背中に冷たいなにかが走った。

「この国に緊急事態が起きたんだ……そうだにゃ、王宮の雰囲気がおかしかったし、クー・シーちゃんが連絡もなしに来なくなるなんて変だもん。彗星が落ちたらどうなるんだろう? どのくらいの規模の彗星で、どこに落ちるの? いつ落ちるの? 隕石じゃなくて彗星って事は、星が落ちてくるの? ああ、どうしよう、わたしはどうしたらいいにゃん……」

 半泣きになり、小さな子猫は不安で身体を震わせながら部屋の中をうろうろと歩いた。
 そして、小さな両手で自分のほっぺたをむにゅっと引っ張って気合いを入れる。

「落ち着くにゃんエリナ、しっかりするにゃ! 子猫の身体だけど、わたしはもう立派な社会人で、おまけに妖精としてこの国にやって来たにゃ。クーちゃんと妖精の力を使う修業も続けてきたにゃん。わたしはケット・シーのフェアリナ、この国を守る妖精猫。まだまだ修業中の身だけど、フォーチュナがわたしと連絡を取ろうとしたということは、わたしにもできることがあるということにゃんだから……まずは状況の把握をしなくては。情報は王宮にあるのにゃ。魔女の瞳とはなにか、それがなにを引き起こすのかを調べなくっちゃ!」

 かなり猫化が進んでいるエリナは、にゃーにゃー言いながら震える手で小さな拳を握ると、ベッドから降りた。
 そして、ミメットのところに行って「疲れたからもう寝るにゃんね」と、起こさないように頼んだ。
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