ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 仕込みが終わったエリナとミメットがお茶を飲みながらひと息ついていると、こんこん、と青弓亭の扉がノックされた。

「はーい」

 素早く椅子から降りた子猫がとことこ駆け寄って扉を開けると、そこにはエリナと同じくらいの身長の、緑色の長い髪をした女の子が立っていた。
 ゆるいウェーブを描くふわふわな緑の髪は、スカイヴェン国ではあまり見かけない。耳も尻尾もないので、獣人ではなさそうだ。

「どちらさまでしょうか?」

 エリナは「青弓亭の営業は夕方からなんですけれど」と首を傾げる。女の子はエリナの言葉が耳に入らないようで、視線を遠くに泳がせながら呟いた。

「カレーの匂いがしますぅ……カレーの……お腹がすいた……の……ですぅ……」

「うにゃん!」

 エリナは悲鳴をあげて、ふらりと身体を傾げた女の子を「しっかりしてください!」と支えた。女の子が「ご親切に、お、おそれいりますですぅ」しがみつく。

「この国にお使いに来たんですけど……迷っちゃって……喉が渇いてお腹がすいた……」

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