ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「ルディさん、あの……」

 エリナがルディの耳元でなにかを囁くと、狼お父さん……ではなく、王都警備隊長であり、守護妖精のフェンリルであるルディは、エリナをそっと床に下ろした。

 彼女は胸のペンダントを握ると「我が名はフェアリナ」と唱えた。
 そこから現れた光が渦巻き、エリナの身体が強く輝いたかと思うと美少女猫のフェアリナが立っていて「こういうことなんです……」と困ったように笑った。

「お、おおお、これは、おおおおおおお」

 セガルスは王冠を落としそうになった。

「うわああああああ! なんじゃ! すごいけど、なにごとじゃ!」

「え、ちょっと、なに? なんなの? びっくりだけど僕は嫌いじゃない、むしろこういうのはすごくいい!」

 これはギルバートとフランセス。

「あらまあ、あらまあ、あらまあああああーっ!」

 驚きながらも、まず間違いなくフェアリナの服を頭の片隅でデザインを始めたサランティーナ王妃。

「エリナちゃんが、エリナちゃんがーっ! びっくりですぅ!」

 その場でぴょこぴょこ飛ぶのは緑の髪のコレット。

 クールな黒豹の宰相は、ぽかんと口を開けて、無言のままフェアリナの姿に変わったエリナを見ていたが、最後に「ほふっ」と変な声を出してしまう。

 様々な叫び声が合わさる中で、エリナ=フェアリナは「黙っててごめんなさい! 妖精のお仕事もがんばるので、青弓亭のエリナを今後ともよろしくお願いいたします!」と言いながら深くお辞儀をしたのであった。
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