ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「ミメット、急な話で申し訳ないが」

 青弓亭に入ってくるなり、ルディが言った。その後ろからはコレットがちょこちょこついてくる。

「どうしたんだい?」

「大事な出張が入ったから、エリナを連れて数日王都を留守にしたい」

「おやまあ……エリナを連れて行くような用事なんだね」

 腕利きの冒険者でもある青弓亭の看板猫は、ここのところ王宮での様子が落ち着かないことに気づいていた。

「片がついたら、きちんとわけを話しておくれよ?」

「約束する」

 ミメットはエリナを床に下ろすとしゃがんで「青弓亭のことはあたしに任せて、気をつけて行っておいで」とおでことおでこをくっつけながら言った。

「姉さん……」

「ふふっ、エリナはあたしの可愛い妹分だからね、なにがあっても味方だよ」

 旋風のミメットは、本当に勘の良い猫だった。

「あんたが笑顔で帰ってきてくれればそれでいいのさ。ほら、行っておいで」

 まんまるな目に浮かんだ涙をこぼさないようにして、エリナは「はい、姉さん、行ってきます!」と無事に戻ることを誓った。
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