ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「どうする? 怖かったら、抱っこして行こう」

 頭だけ狼といういつもの姿に戻り服を着てから自然に手を伸ばすルディに、フェアリナはぱたぱたと手を振って「いえいいえ、大丈夫です!」と断った。

 安定の過保護お父さんには、フェアリナの姿になっても小さなエリナにしか見えていないようだ。

「そうか。では、俺が先に行くからゆっくりついてくるといい」

「……手を繋いでいってもいいですか?」

「もちろんだ」

 大きな穴なので、ふたりが並んでもまだ余裕がある。
 フェアリナはルディと手を繋ぐと、光を放つ穴へと足を踏み出して、ふんわり浮かんで下へと向かった。

「森のいい香りがしますね」

「そうだな。世界樹の近くには特別に美味しいキノコが生えているかもしれない」

「そっちのいい香りじゃないんですけど……あったら焼いて食べたいですね。炙ってお醤油を垂らしたら美味しそうです。焦げたお醤油の香りっていいですよね。あ、キノコの上にはチーズも乗せたいかも!」

「それは美味そうだな、とろっと溶けてキノコに絡みつくチーズか」

 光が渦巻く夢のような光景の中を、手を繋いで進んでいるという大変ロマンチックな時間なのに、食い気たっぷりの会話になってしまう辺りが、食いしん坊のふたりらしかった。
 
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