ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
フォーチュナは困り顔で言った。
「ただでさえ、妖精の力は物理とは相性が悪いのだけれど、この彗星は特に難しいのよ。まずは小さく削ろうともしたのだけれど、あまり効果がみられないの。どうしたものかしら?」
「そうなんだよ、僕が殴っても壊れないの」
「わたしも殴ってみたのよ」
エリナは心の中で『それは確かに物理!』と突っ込みを入れた。
「魔法の炎を出して溶かそうとしたけれど、それも全然ダメ。力が足りないのか、耐性があるのか、それともどっちもなのかな?」
「クー・シーちゃん、力技でなんとかするのは難しいってことなんだね」
「そうなの」
エリナはどうしたら彗星を止められるのかと考え込んだ。ルディは物理だの妖精の力だのという話がよくわからないので、おとなしく耳を傾けている。
「とりあえず、可能な限り速度を落としているんだけど……んんっ、どうしてもスカイヴェン国の方に引っ張られていくの。これは物理ではなくて魔力かもしれないわね……もうっ、そっちに行っちゃダメだってばっ」
フォーチュナは美しい顔を少し歪めた。力を振り絞り、必死で彗星を引っ張って留めてくれているのだ。
「魔力が関係しているなら、そこを上手く妖精の力でなんとかなりませんか?」
「そう思って試しにやってみたんだけど……」
フォーチュナの眉がへの字になったので、エリナとルディは『ダメだったんだな……』と察した。