ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「俺もいろいろと考えたんだ」

 ルディは、強い視線でヴォラットの瞳を見返す。

「それで出した結論が、エリナを守り育てることを優先していきたいということだし……それは俺にとって楽しく好ましいことなんだ。お前にはそのことをわかっておいて欲しいから、話した。そして、今の話はすべて、俺の実家の連中にも話していないから……秘密にしておいてくれよ」

「了解した」

 ヴォラットは秘密を守ることを誓ってから、拳を握ってルディのモフモフしたほっぺたをぐりぐりした。

「なんだよ」

「確かに、エリナと暮らし始めてからのお前はどう見ても楽しそうだからな。あの子はお前にいい影響を与えているし、あの子にもお前が必要なんだよ。こんにゃろー、いつの間にかいい男になりやがって!」

「お前なー、なんだその上から目線な発言は」

 ルディは笑いながら、両手の拳でヴォラットの頭の脇をお返しにぐりぐりした。そして「あっ、そういえば」と続けた。

「まあ間違いなく、フェアと子犬は妖精獣だとは思うぞ」

「なんでだ?」

「あの白い子犬は、俺の前で何度も妖精がどうとかって口を滑らせている。で、そのたびにフェアに口を塞がれているんだよなあ。あれでごまかせていると思っているのだろうか」

 お間抜けな子犬とフォローする白猫を思って、ルディは「あの調子では、フェアはだいぶ苦労しているんだろうな」と遠い目をした。

 そんなルディを見て『白猫のお嬢さんも白い子犬も、ルディがしっかりと面倒を見てやる必要がありそうだが……ううむ、番どころか子どもが増えた感じか。さすがにいきなり三児の父になるというのも、こいつにとっては酷な話だよなあ』と、ヴォラットも遠い目をしたのであった。
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