ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 素晴らしい器械を考え出したお礼に、エリナに代金を払いたいと思ったソーセージ職人と肉屋だったが、エリナは「美味しいソーセージを作ってくれるのが、一番の報酬ですから」と言って断った。 

「わたしのアイデアを実現化してくれた、道具職人の方々には、きちんと報酬が入るように手配がしてありますから大丈夫ですよ」

 感激したふたりだったが、子猫の功績を正当に評価しないでは商売人としての矜持がすたる。なので、青弓亭が必要とするソーセージはいつでも最高の品を格安で届けよう、と心に誓った。
 こうして、欲のないエリナの元には様々な美味しい食材が集まってくることになるのだ。

 そんな妹分を優しく見守るミメットは、豪快に笑った。

「あははは、妹さんのソーセージの美味しさは、たくさん食べさせてもらっているあたしたちがよく知ってるよ!」

「はい、ついつい食べすぎちゃいます。パキッと割れたソーセージから熱々の肉汁が溢れ出して、お肉の旨みがたっぷりで、幸せな気分になりますよね」

「そうだよね。あれにトマトケチャップをたっぷり塗って熱々を頬張ると、口の中にお肉の美味しさとスパイスの香りがぱあっと広がってさ……ありゃ、さっき朝ごはんを食べたばかりなのに」

「ソーセージが食べたくなっちゃったにゃん!」

 ふたりの娘猫は顔を見合わせて笑い、近くで話を聞いていた人々も「こりゃあ、一本炙ってもらってこなくちゃ!」「熱々のソーセージに今すぐかぶりつきたいな」などと言いながら慌ててソーセージの店に走ったのだった。

「うちの肉のみならず、妹の店の商売繁盛もエリナちゃんのおかげだな」

 どうやらエリナは、今日も王都の美味しい経済をくるくる回しているようである。
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