ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「ミメット姉さん、おはようございます」

「おはよう、ミメット」

「おはよう、エリナにルディ」

 朝の挨拶をしてから(『子猫の教育のために挨拶は大切だ』と、ルディが大真面目に説いたので、ミメットもエリナと仲の良い警備隊員たちもこのような礼儀作法をきっちりとしていた)ルディはエリナをおろすとミメットに言った。

「そうだ、明後日に夜勤の仕事が入ったから、またエリナを頼む」

「もちろんだよ、このあたしに任せておきな!」

 キジトラ模様の気風のいい娘猫は、ルディに向かって胸を叩いてみせた。

 幼いエリナ(いや、本当は大人なので、ひとりで留守番をすることは可能なのだが)をひとり残して夜勤には出られないルディは、ミメットに預けて仕事に励むのだ。ちなみにミメットは、可愛い妹分のために、青弓亭の2階にお泊まり部屋を作ってくれた。
 ミメットとしては、同じ猫族であるエリナを大変可愛がっているので「夜勤がなくても泊まりによこして全然構わないんだけど」と誘っているのだが、それはルディが断固として阻止しているので実現しそうにない。
 彼によると「小さな子猫はフェンリルの尻尾にくるまって寝ないと風邪をひくから」なのだそうだが……これはどう見てもとんでもない過保護である。
 鬼の王都警備隊長と子猫に甘々な過保護狼と、二つの顔を持つルディであった。
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