ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「利益率……そこまできちんと考えているとは、さすがはルールーにゃんね」

「ふふふ、エリナは儲けについてはまったく考えていないでしょ? でも、家計を預かる人たちはとてもお金にシビアなのよ。代金以上の価値があると見なさなければ、お財布の紐を緩めてはもらえないの」

 若くても一人前の商人であるルールーは言った。

「逆に言えば、値段が高くてもそれ以上の価値があると思われたならば必ず物は売れるわ。でも、エリナとしては、気軽に食べてもらえる美味しいお料理を皆の所に届けたいんでしょ? それならば、生産コストを可能な限り下げる努力をしなければならないわ……って、ごめんごめん! ちっちゃな子猫ちゃんには難しい話だったわね」

 ルールーはお姉さんの表情になって、優しく子猫の頭を撫でた。

「わ、わかるにゃん! わかった上で、ルールーの頭の良さに感心してるんだにゃん!」

 子猫になる前は社会人として働いていたエリナは『うわあ、大人の精神を持ってるはずなのにルールーに負けてるわ。これからは、食欲と衝動に突き動かされて行動するのではなく、もっとちゃんと考えてから行動しなくちゃ、うん!』と、小さなこぶしを握ったのであった。
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