浅葱の姫。
第八章
藤堂様が亡くなって3週間。

12月がやって来た。

そんな冬のある日、

沖田様に呼び出された。

同じ部屋なのに

お庭でお話があるらしい。

外には雪が降っている。

「貴方と出会って

何年経ったんでしょう。」

ぽつりと聞かれた。

「もうすぐ4年ですね。」

私が答えると沖田様は

振り返って私を見た。
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