浅葱の姫。
ここにも古着が売られている。

「それは1両だ。」

庶民のお給金では

とても手が出せないものなんだ。

「気に入られたのですか?」

「いいえ。ただ綺麗だと。」

沖田様に聞かれそう答えた。

確かにあの着物は綺麗だけど

庶民の中で着る訳にはいかない。

悪目立ちすると困るもの。

「これなんていいぜ。

ツギハギも少ないし。」

藤堂様はそう言って

着物を取りだした。
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